CalendarMemoを使用しての文書管理
[2008/11/03] Nishimura Hiromi
日々発生(収集)するデータや アイデアを使い易い状態にし管理する。その目的で開発したのが CalendarMemo である。ここ一年程、他の仕事が忙しく CalendarMemo の改良を止めていた。最近、常用するマシンが PowerBook から MacBook に変更したことから エンディアンの問題を解決する必要が生じた。この結果、CalendarMemo の Universal Binary 化の作業が必要になった。ついでに CalendarMemo 本体の改修も行っている。
ここ一年程アップデート無しで 使ってきたが、色々と不満な点があった。その一つにリンクがある。リンクとは現在のドキュメントから別のドキュメントへジャンプルする機能である(ハイ パーテキスト・ハイパーメディアとか呼ばれるもの)。複数のドキュメントが有機的に接続している状態を考えることができる。これはインターネットの Web リンクと同じである。
● リンク→ドキュメントの切替
前バージョンにもリンク機能が あった。リンクをクリックまたはダブルクリックするとドキュメントが切り替る機能である(Webブラウザと同じ機能)。最近のWebブラウザにはウインド ウを増やさずに複数のページをタブで切換え表示するタブ機能がある。
このタブ機能であるが、デスク トップに表示されるウインドウの数を減らすには便利な機能だが同時に複数のページが閲覧できるメリットを阻害している。特に私のように記憶力が低下してい る人間にとって非常に辛い。
これは CalendarMEmo のドキュメントリンクにも当てはまる。リンクによるドキュメントの切り替りは思考の中断になり短期記憶の能力が低下している人間には残酷な動作である。
● リンクは参照という意味もある
そこで新しいバージョンではリ ンクをドキュメントの切替ではなく別のドキュメントの参照という意味合いを強くさせた。参照は本文より目立ってはいけない。しかし新しいウインドウで開く のでは意味が無い。そこで元からあるメモシートに表示させることにした。日記メモ本文にあるドキュメントリンクをダブルクリックするとメモシートが引き出 され、そこにリンク先のドキュメントが表示される。これが新しいバージョンのドキュメントリンク機能である。
● リンクドキュメントも編集保存したい
ドキュメントリンクに参照とい う意味合いを持たせると参照先の文章に不具合があっても編集できないもどかしさが生まれる。元々、メモシートは覚え書き程度の編集や計算をする場所であ り、その保存は考えてこなかった。でも編集・保存機能を追加すると日記本文の話の流れを確認しながら参照文を修正できるというメリットが生まれる。そこで CalendarMemo の新しいバージョンではメモシートに表示されたドキュメントを編集保存できるようにした。
● 日記本文はインデックス
メモシートに表示されたドキュ メントの編集保存が可能になると日記本文に新しい使い方ができるようになった。それは日記本文をインデックスのようにする使い方である。私は下記図1のよ う、日々の作業を時間毎に記録している。簡単な作業記録であれば一項目数行で済むが面倒な作業では十数行から数十行にもなる。そのため記録を探し読むにも 苦労していた。また Spotlight 検索でヒットするのはタイトルの「_今日の日記」だけで開くまで内容が判らない。

図1:一般的なメモ書き作業
そこで日記本文には作業項目の 簡単な説明とドキュメントリンクだけにしてみた。要は日記本文をインデックスにする方法である。図1は左に日記本文、右のメモシートにはリンクされたド キュメントが表示されている。日記本文の作業経過を見ながらメモシートにあるリンクを編集する。このようなドキュメントリンクの新しい使い方が可能になっ た。
まるで RSS! 新しい発想ではなく既にあるアイデアの応用。若干寂しい気はするが私の能力ではこれが限界だろう。
● 途切れない記録
メモを書いていると、そのメモ に関係のない事を思い出すときがよくある。そこで思い出した事をメモに書いていると、その作業に入る前に考えていた事を忘れてしまう。これは私だけかもし れないが、考えが色々な所に飛んでしまうだけに最終的に収拾のつかないことになってしまう。
でもメモシートで編集している 最中に新しい事を思いつき右の日記本文を別のドキュメントに変更しても現在編集しているメモシートには何ら影響がない。編集場所が二つあるだけでも思考に 途切れの無い記録が可能になる。メモシートの編集・保存機能を加えただけで倍以上の効率で記録が残せるようになった。
● 問題は検索
CalendarMemo の最大の弱点は検索である。大量に記録保存したメモであるが必要なメモを探すのが非常に手間である。幸いな事にファイルはタイトル名で保存しているので ファイル名である程度の内容が把握できる、その点には助かっている。
あるユーザさんからスマート フォルダの利用という意見を伺った。CalendarMemoでどう利用するのか、まだ決ってはいない。