■ 50 単なるお話
● まず初めに
CalendarMemo は自分の仕事に利用する目的で開発したものです。販売するつもりはありません。フリーで公開しています。自由に使って下さい。
自分用なので少々(だいぶかな?)偏っているかもしれません。不満なら使わないように。でもどうしても「ここが不満」というところがあれば nishi@akita-noken.go.jp までメール下さい。貴方の不満を理解し納得したら、そして時間があったら改良します。
● 全部の機能を使う必要なし
うちの嫁さんも Mac 使いです(ワープロにしか使っていませんが)。そこで CalendarMemo を使ってみたらと助言し、色々な機能について説明してあげました。説明を終わると「こんなに沢山の機能覚えられない!」と言うんです。失敗したな〜と思いました。どうも嫁さんにはコンピュータは全部の機能を使わないといけないという強迫観念があるようです。
最初に CalendarMemo は「単なるワープロだよ」と説明すべきだったんですね。自慢気に色々な機能を説明したため混乱させてしまった。そんな感じです。
CalendarMemo は単なるメモ書きソフトです。メモ書き以外の機能は、私にとってあると便利というだけで他の人が便利かどうかは判りません。だから必要な機能だけを利用して下さい。使わないボタンやメニューはお飾りと思ってください。
最近、メニューの英字が変と言われました。嫁さんには弱いので急遽メニューを日本語にしています。でもダイアログに方はやりかたが解らないのでまだです。
● Cocoa
昨年末 MOSA のセミナーに出席する機会がありました。それまで Cocoa なんて聞いた事が無かったのですが、セミナーで知り非常に面白いと思いました。そこで勉強を始め、その最初のアプリが CalendarMemo です。世にメモソフトは色々ありますが、この CalendarMemo はちょっと毛色が違います。カレンダーがファイルブラウザになるのですから。それに Palm PDA と連係します。
でも、これは mc で既に実現していた機能なんです。だから mc ユーザには物足りないかもしれません。
● アプリケーション購入時の選択基準
一般ユーザはアプリケーションを購入するとき目先の機能に捕らわれがちで、長く使っているうちに発生する問題を軽視しがちです。作成・保存されたファイルの管理はアプリ購入時にあまり気にしないようです。
● 長期間にわたり同じアプリを使用する時に発生する問題点
CalendarMemo で作成するドキュメントファイルの書式は MacOSX 標準の TextEdit で読む事ができる添付書類付き RTF (RTFD) ファイルです。何故に独自のファイルを持たないのか変に思うかもしれません。それはメーカーの様な囲い込みをしたくないからです。市販のワープロソフトでは専用の書式で書類を保存するのが普通です。でもその書類を読むには専用のアプリ、すなわち市販のアプリが必要となります。もしそのメーカが倒産したりアプリのバージョンアップを止めたらどうなるでしょうか。せっかく作った書類を開けなくなります。だから私は専用の書式ファイルを使いたくないのです。
3〜4年前になりますが、学会発表用のスライドは Mac の Persuation を使っていました。ところが M$ のパワーポイントに負けてしまい、もう Mac 用はバージョンアップしないということになりました。その間に MacOS のバージョンアップがあり、せっかく作ったスライド用のファイルは今ではももう読めなくなりました。ファイルは MO や CD-ROM に保存すれば10年程度は大丈夫です。でも肝心のアプリの寿命は非常に短いものです。貴方が使っているワープロソフトは大丈夫ですか?
そんな訳で、私は CalendarMemo 専用のファイル書式を使おうとは思っていません。できるだけ汎用性のある書式を使うつもりでいます。本当なら RTFD ファイルにもしたくなかったのですが、努力不足というか XML の勉強を疎かにしているもので。しばらくは RTFD でいきます(本当はすべてテキストファイルにしたかったんですが画像があるので無理です!)。
● ファイル数の増大に関する問題
ファイル数の増大に関する事です。これまでは HDD の記憶容量が小さかったため古いファイルは FD, MO, CD-R 等の外部記録媒体に保存し、物理的な管理をしてきたと思います。最近は HDD の容量が非常に大きくなり、すべてのファイルを一台の HDD に保存してもまだ余りある容量になってきています。そのため膨大な数のファイルが一台の HDD に記録保存されるようになってきました。
例えば一日に 10〜20 のファイルを作成保存したとすると月に 300〜600 になり、年では 4000〜8000 ファイルの数になります。これほどまでの量になると目的のファイルを探すのが非常に困難です。
たぶん将来はファイル管理自体をアプリケーションが受け持つようになるでしょう。新しい OS のファインダーはどうたらこうたらという議論、そもそもファインダー自体が無くなるのではないかと思います。シャーロックがファインダになったりして?
いつも使っている日記ファイルが何処にあるか気になって調べてみたら月に設置されたデータセンターのサーバに保存されていた、なんて、そんな時代がくるのでは(面白いだろうな〜)。
● 医療画像データ処理
CM には CT, MRI, SPECT, PET 画像を閲覧分析する機能が含まれています。現在、患者さん本人が自分の(画像を含む)検査データを持ち帰り自分で管理するという環境にはありません。でも本来は自分の検査データは患者さん本人のもののはずです。現状では患者さんが自分で検査データを管理する環境には無いため病院で一時的に管理していると言った感じでしょうか。でも自分の検査データを持っていないが為に同じ検査を病院毎に受けなければならないといった弊害があります。医療費が高騰している現在、こんな無駄は通用しなくなるでしょう。たぶん自分の検査データは自分で保管し無駄な検査を無くする、そんな時代になると思います(そうならなければ健康保険料が高騰する!)。
そんな時代になっても、検査データを個人で見るには特殊な機械が必要です。もし自分で使っているパソコンで検査ーデータを確認できるとしたら面白いと思いませんか? そんな訳で(現在はまったく意味ありませんが)画像閲覧・分析機能をそのまま残して公開しています(わざわざ外すのが面倒という意味も多少はありますが)。
● 電子辞書検索
mc にはドキュメントから直接電子辞書(CD-ROM)を検索する機能がありました。現バージョンでは電子辞書検索の機能はありません。 mc による電子辞書検索は数年間使ってみて使用頻度が少ないことが判りました(インターネット検索の方が便利)。そんな訳で電子辞書検索機能開発の優先順が最後尾になっています。当分は電子辞書検索機能は無いと思ってください(たぶん電子辞書検索機能は無しでしょう)。
それに電子辞書の書式のバージョンアップも頻繁なので対応できないのではないかと思います。
● mc に関して
とつぜん mc という名前が出てきて変と思ったかも知れません。 mc は matrix calculator 略で行列演算機能をもつプログラム言語とデータ処理環境を提供する MacOS 9 用のアプリケーションです。残念ながら MacOS X では実行できません。 Classic 環境で何とかごまかして使っています(不安定)。
現在 MacOS X 版の mc 開発を考えています。たぶん mc ユーザなら何となく判っているのではと思いますが、 CalendarMemo は MacOS X 版 mc のプライマリーインターフェースとして開発したものです。
CalendarMemo は単体としても使えるように開発していますが、将来は数値データ(画像・医療データ)処理環境の一部になるものです。気長にお待ち下さい。
で MacOS X 版 mc はどうなっているかと言いますと順調ではありません。少しずつ構想がまとまってきています。たぶんコアの部分である行列演算とプログラミングは Standard-C で開発し Mac 以外の UNIX でも使えるようにしようと思っています。またインターフェース部分は MacOS X の開発環境である Cocoa を使おうかと思っています。 Mac 以外の方はインターフェースだけを X-Window で開発できるようにと考えています。
これまでの mc は MacOS の QuickDraw にどっぷりとつかっているので MacOS X への移植は完全にゼロからの開発になると思います。
● ファイル管理の種類
作成保存したファイルはフォルダに保存し管理するのが一般的です。このファイル(フォルダ)管理には2つの方法しか無いと思っています。一つは作成したファイルまたはフォルダを時系列で管理する方法。もう一つはカテゴリによる分類です。通常は一方もしくは両者を組み合わせで管理しているのではないでしょうか。
ファイルの作成は時系列になり、時系列はもっとも基本のファイル管理方法です。仮にドキュメントをカテゴリ分類したとしても結局は時系列の情報がファイルを探すときの基本となります。
● CalendarMemo でのファイル管理の方法は
CalendarMemo のファイル管理の方法は時系列を基本にしています。ファイルを年月日階層のフォルダに保存しファイルをカレンダーで管理する方法です。残念ながら明示的なカテゴリ分類ができるようにはしていません(ファイル情報としては持っていない)。
そもそもカテゴリ分類とは論文や新聞記事など内容が固定し変化しないファイルには有効です。ところがメモのように動的に変化する内容のドキュメントには向かないのでは。逆に保存時にカテゴリ分類したとしても後で変更する可能性の方が多いと思います。
● それでもカテゴリ分類
CalendarMemo には明示的なカテゴリ分類の処理機能はありません。でもファイルリストがファイル名によりソートされ表示します。この機能を利用すると疑似的にカテゴリ分類が可能となります。
例えば「■●」等の特殊記号をファイル名の先頭に加えるだけでリストはカテゴリ順の並びになります。この性質を利用したのが月間ファイルのリスト表示とファイル検索機能です。特殊記号を検索文字列に指定すると指定した特殊記号で示すカテゴリの表示ができます。
CalendarMemo ではできるだけ簡単な操作でメモが作成できるようドキュメント毎のカテゴリ指定をするつもりはありません。ドキュメント毎にカテゴリ指定をしても CalendarMemo から離れると(例えばファインダーから)他のファイルとの区別がつかなくなります。でもファイル名にカテゴリ分類に相当する情報が含まれているならファインダーからファイルを見るだけで何に属するものか簡単に確認できると思います。だからカテゴリ分類はしません。
私の場合、「■◆●」等の黒い色が強い特殊記号はインターネットで公開されている記事のファイル名に使用している。また個人的なファイルには「□◇○」等の白抜き特殊記号をファイル名の先頭に使用し、個人的な意見には「※」をファイル名の先頭に使用している。こうするとファインダーからも一目でカテゴリ分類されたファイルを確認できる。
さらに CalendarMemo では月間(全)ファイル検索時に、これら特殊記号を検索文字列に簡単に入力できるようボタンを用意しています。またファイル検索とは直接に関係しないが自動目次作成でもこれら特殊記号を利用するようにしています。できるならこれら特殊記号使う癖をつけるとこれまで以上に CalendarMemo が便利になると思います。
● やっぱりカテゴリ分類
それでもカテゴリ分類の機能は必要です。ということで考えたのがブックマークとランチャーです。ブックマークは CalendarMemo で管理しているドキュメントをカテゴリ分類し登録します。ランチャーは CalendarMemo 以外で作成したファイル・フォルダ・アプリケーションをカテゴリ分類して登録します。
● 同じような機能が色々な所にある
これは私の癖なのかもしれません。ランチャーがあるならブックマークは不要ではないか。ついでにドキュメントをランチャーにしているのならブックマークだけ良いのではないか。自分でもそう思いますが、作って試してみないとどちらが良いのか判りません。今はどちらかというとブックマークよりランチャーの使用頻度が高いのでブックマークはいらないかなと思っているのですが。消すに消されずそのままにしています。不要なら使わなければ良いだけですから。
[※ 51 単なるお話、その2] に続く