■ CalendarMemoの検索機能

 [2006/08/01] 

 考えてみたら最近の改良は 狂ったように検索機能の増強をしている。システムをTigerにアップデートしSpotLightが素晴らしいことに気が付きついでに CalendarMemoにWebBrowserを追加しGoogle検索・Wiki検索を追加した。ところがGoogle検索はヒットする項目が多いだ けに目的のものまでたどり着くには時間がかかる。インターネットで検索した結果はその記述が正しいのか否かが判らない。特に自分の専門以外だったらまるっ きり判断がつかない。このようにインターネット検索は便利だが必要な情報がゴミの中に埋もれているだけに始末がわるい。

 昔、mc(matrix calculator)を使っていた頃はまだインターネット検索が一般的ではなかったので調べる時は電子辞書を使っていた。そのため mc には電子辞書検索機能を組み込んでいた。その後、インターネット検索の方が便利になり、またその当時は検索でヒットした項目のほとんどは信頼・信用できる ページが殆どであった。そんな理由から CalendarMemo に移行する時点でプログラミングが面倒な電子辞書検索機能は省いてしまった。今考えるとこの決定は失敗であったと思う。

 現状のインターネット検索 で得られる情報の多くはメーカーのコマーシャルであり、個人サイトの情報の多くは間違いではないにしても信頼して使えるものが少ない(このページも同じだ が)。結局は辞書でまた調べなくてはならない。やはり一次情報というか信頼のおける情報として広辞苑や理化学事典の電子辞書程度は検索できるようにしてお いた方が良いのでは、と思うようになって来た。


● 電子辞書検索機能:仕様


 まあ、そんな訳で CalendarMemoに電子辞書検索機能を追加することにした。ただし私が持っている広辞苑は第5版なのでCalendarMemoの電子辞書検索機 能はEPWING V6 までということにした。それに使うのは今のところ広辞苑と理化学事典なので、最低限にこの二つの辞書が読める程度の機能をもたせることにした。


想定した機能は CalendarMemoとの連携を考えて次のようにした。


(1)調べたい文字列を入力 すると結果が得られる(当り前の機能だな)

(2)メモ本文で調べたい文 字列があれば入力しなくてもそれが使える。まあこれが目的みたいなものだから。

(3)検索結果を copy&paste でメモに貼付けできる。あまり勧められたものではないが英単語や漢字などの入力が便利になるので。

(4)この時、リンクも使え るようにする(当り前か)。辞書には参照ジャンプ機能がある。これがメモ本文に copy & paste しても使えるようになったほうが違和感が無い。

(5)検索見出しの項目を drag&drop すると電子辞書項目へのリンクができる。電子辞書を自分の書いたメモのリファレンスになる。

(6)当然ながら検索履歴を 持ち利用(これも普通だな!)。

(7)検索結果本文の中でリ ンクが貼られていない単語も再検索できる。電子辞書の検索結果にはすべてリンクが張られている訳ではない。できるなら全ての単語をダブルクリックで検索し たい。

(8)検索は持っている全て の辞書で一発検索できるようにする。検索するとき辞書を切り替えるのは面倒だからこれは必要な機能

(9)その他、開発中に思い ついた機能を何でも試してみる


 というような感じで作って みた。


● 電子辞書の場所


 最初に適当なフォルダに電 子辞書データ(フォルダ)を保存して下さい。次にメニューバーの「その他」から「電子辞書フォルダの指定」を選択します。

tmpPicture.jpg

 上記図のよう、電子辞書 データ(フォルダ)を保存したフォルダを指定します。問題なく設定できれば下図のように辞書選択ボタンをクリックすると辞書のリストが表示・選択できるよ うになります。

tmpPicture_1.jpg

  検索で使用する辞書はデ フォルトで「すべて」になっています。通常はこれで問題ないと思います。検索見出しが多いとか検索に時間がかかるようなら検索辞書を指定するのも良いかと 思います。


● 電子辞書検索機能(結果)


 メニューバーの「シート」 から「電子辞書」を選択すると下記のような電子辞書検索シートが表示されます。

tmpPicture_2.jpg

 こんな感じでシートだけを 拡大すると次のようになっています。

tmpPicture_3.jpg


 通常は検索したい文字列を メモ本文で選択(ハイライト)し「⌘+Opt+E」を実行すると電子辞書検索シートが開き検索結果がシートに表示されます。またはコンテキストメニューか ら「電子辞書検索」を選択しても同様に検索結果がシートに表示されます。


 上記図の例では「テイ ラー」を検索し「理化学事典第5版」で「テイラー級数」の項目を表示しています。フリーの電子辞書検索ソフトで理化学事典を検索すると数式がグラフのため 大抵が???となり何が書いてあるのかさっぱり判らず使い物にならないのですが。検索シートでは最低限として理化学事典の数式が表示できるようにしていま す(当然外字も)。


 見出し項目(検査リスト) を drag しメモ本文に drop すると、「テ イラー級数」のようにメモにリンク付きで貼付けることができます。当然ながらそのリンクをクリックすると項目の 本文がシートに表示できるようにしています。ついでに検索結果本文の任意の文字列(というかダブルクリックで選択できる文字列)のダブルクリックでその選 択された文字列を使って追加検索できるようにしています。また見出しリストのテーブルからメモ本文に項目を drag & drop してもメモ本文にリンクが挿入できます。


 と、ここまでは良かったの だがMACC(秋田のマックユーザ会)のメンバーから「広辞苑でも理化学事典でも新しい辞書を入れ直したときリンクはどうなるの」という核心に迫る質問が ありちょっと考え直しています。たぶん見出しの文字列はリンク情報として持っているので引くべき辞書が見つからない時はリンクのクリックで全辞書の再検索 というところに落ち着くのではないかと考えています(これま未だ実装していない)。


 あと、広辞苑には動画やサ ウンドの情報もありますが、これも今のところ使う気もないので未実装となっています。ただサウンドに関して「研究社 新英和・和英中辞典」に発音のサウン ド情報があるのでちょっと触手が動いているところです。まだサウンド情報がどのようなフォーマットで保存されているか判らないので暇になったら調べてみよ うかと思っています。まあ電子辞書の画像は BMP, JPEG であり、動画はデータをファイルに保存しQuickTimeで開いたらそのま見る事ができたので、そう特別なものではないのではと期待しているのですが。


● リリース


 これら新機能が使える CalendarMemoは近いうちに公開する予定です。問題が無ければお盆前には公開したいと考えています。


Nishimura H.